にわかヲタクたちがオススメの作品を紹介するらしいッスよ?

オススメの漫画を紹介したりしなかったりするマンガ描いたり書店用POP配布したり

はっぴーほりでー

にわかヲタクの備忘録19

   

f:id:gromaxex:20191025194005j:plain

 どもども、ジローです。依頼絵描いたり落書きしたりしてただけなので特に進捗報告とかないです。

 

fantia.jp

あ、小説紹介マンガ「なんか面白い小説ないッスか?」第一話をファンティアに投稿しました。みんな支援して読んでね。このブログには11月10日ぐらいに投稿予定です。あと半月まてばタダで読めるやで。48ページ全フルカラー。もうこんな長いマンガ描かねぇからなこの野郎。早く絵だけ描いて生きていきたい。次回2話は紹介作品を一作にしぼってページ数も20ページぐらいにしぼったのを描きたいですね。

 

てことで本日のオススメ小説『電気じかけのクジラは歌う』を紹介します。横溝正史ミステリ大賞作の『虹を待つ彼女』でデビューした逸木裕先生の近未来ミステリーです。

 

表紙が素晴らしい。素晴らしくない?クジラに惚れて気が付いたら買ってました。僕もね、絵を描き始めた当初はこうゆう壮大で美しく見入ってしまう絵を描きたかったんだよねぇ。あれから5年。どうだ見て見ろこのザマだっ!!

 

小説自体も面白い。ただしこれは読む人を選ぶ。主人公のクソ野郎さを許容できないとこの物語はひたすらにイラつくだけになると思います。

以下あらすじ

 

 

人工知能が個人にあわせて作曲するアプリ『Jing』が普及し、作曲家は絶滅した。『Jing』専属検査員である元作曲家・岡部のもとに、残り少ない現役作曲家で親友の名塚が自殺したと知らせが入る。そして、名塚から自らの指をかたどった謎のオブジェと未完の新曲が送られてきたのだ。名塚を慕うピアニスト・梨紗とともにその意図を追ううち、岡部はAI社会の巨大な謎に肉薄していく。 

 この主人公・岡部さんが保守的なくせに事件に首を突っ込み、惨めでみっともなくてイライラする人が多いと思います。僕はしました。しかし、この物語の主人公はこの男でなければならないとも僕は思うのですよ。たぶんイライラの原因は岡部さんが人間味に溢れてるせいなんです。人は常に最適解を選べないもの。ラノベの完全無欠の最強主人公を見すぎてちょっと麻痺してたみたいですね。

 

この物語は音楽界を飲み込む化け物であるクジラに挑む物語です。故に主人公は人間でなくてはならない。「化け物を倒すのはいつだって人間」アーカードの旦那も言ってましたね。

 

「近未来ミステリー」とキャッチコピーがついてますがミステリー要素はおまけ程度ですね。そんなことよりも凡人である岡部さんが惨めでみっともなくても足掻き作曲し続ける物語後半で創作意欲を昂ぶらせてください。後半からスッゲェ面白いで前半で切るのはやめようね!

 

読んだのが結構前なので若干記憶がとんでますが個人的には面白かったです。岡部さんがクソみたいな選択をするたびに「どぉーしてそっちを選ぶんだクソがぁぁああ!!」と他人のエロゲのプレイをしてるときみたいななってましたがそれを含めて良作です。

 

今日はこのへんで。ばいにー。