【凶暴系美女の悪漢譚】『魔女と野獣』著：佐竹幸典【サクッと紹介】
作品紹介補足
『魔女と魔獣』は佐竹先生のデビュー作です。たぶん、恐らく・・・佐竹先生の情報が全然見つからないから知ってる人がいたら教えてくりー。
試し読みが公式サイトで読めます。
読みどころ①魔女と殴り合うダークファンタジー
「俺に呪いをかけた魔女をぶっ殺す。でもどいつがその魔女かわからんから片っ端からぶっ殺す。」そんな野獣系ヒロインとその手綱握るイケメンの物語です。端々から陰りを醸し出す美しい世界（ヨーロッパ風）を舞台にヒロインが殴ったり殴られたりして大暴れする姿は爽快で痛烈です。
この作品の魅力の一つは”正義の不在”だと僕は思います。物語の大筋は人が生み出す薄暗い心・感情を原動力とした魔法・魔術が関わる事件を主人公一行が解決するというある意味王道な流れですが、主人公サイドにも”正義”なんてものはありません。あるのは煮えたぎるような憎しみと粛々と業務し執行する義務感のみ。いくらでもお涙頂戴な物語へと調理できそうな人の感情を問答無用で己の感情でブッ飛ばす様は本当に爽快で奇妙です。「正義に対するものは別の正義」という作品はたくさんありますがこの作品は「悪意に対するモノもまた悪意」です。これがこの漫画をダークな作品へとしているきがします。
読みどころ②ギドちゃんがとにかく可愛い
『魔女と野獣』の最大の魅力は凶暴系美女のギドちゃんです！目つきが悪い。口も悪い。食事のマナーも態度も悪い。そんなギドちゃんですが、ふとした仕草が可愛かったりガサツで野蛮なクセに着ている服が妙に可愛かったりもっさもっさ食べる姿が可愛かったりとギャップ萌えのデパートみたいなギドちゃんが魅力的ですぐにこの作品が好きになりました。
魔法が主戦力な世界観で物理攻撃に特化した闘い方もいいです。魔導の頂点である魔女の猛攻に身体をボロボロにしながらも前進し続けぶん殴る姿は痺れるほどカッコいいんです。こんなん惚れるわ。
かなり見る人を選ぶキャラクターではあると思うのですが僕はこういうキャラが大好きだし、僕のような感性の人は割といる（気が付いていない人も含めて）と思うので試し読みだけでもいいので読んでいただきたいです。
ギドちゃん以外にも魅力的な美女が登場するので年上萌えやお姉さん萌えな方々には是非チェックしていただきたい作品です。
まとめ
以上、『魔女と野獣』の紹介でした。（記事作成時では）まだ3巻してでていない期待の作品なのでこの漫画の魅力を多くの人に知ってもらい末永くギドちゃんの暴れっぷりを拝んでいきたいです。「お前が野獣かよっ！」と思わずツッコまずにはいられない復讐譚を是非楽しんでください。
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