にわかヲタクたちがオススメの作品を紹介するらしいッスよ?

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はっぴーほりでー

有馬くんのオススメ『逃亡作法』

    

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逃亡作法

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第1回『このミス』大賞&読者賞ダブル受賞作圧倒的な脱獄バトル!!完璧なシステムの刑務所VS悪党ども
とんでもない新感覚犯罪小説がここに誕生!「日本作家でこれだけの迫力と卓抜したセンスを持った書き手が現れるとは思ってもみなかった」と選考委員も驚嘆!「国産品とは思えないクールな語り口」「並の新人とは思えない」読者の圧倒的指示を受け、第1回『このミステリーがすごい!』大賞と読者賞をダブル受賞した問題作。モラルなき悪党たちが近未来の刑務所を駆けずり回る脱獄活劇、ついに文庫化!(引用元:宝島文庫
 

モラルなきクズ共の狂想曲

にわかーらんどの唯一の良心・有馬です。好きなジェイソン・ステイサムは『キラーエリート』のダニーです。イスに座って暴れるステイサムほんと好き。

 

今回紹介する小説『逃亡作法』は登場人物の8割がクズ野郎!残りの2割はクソ野郎、そんな作品です。ある者は自由の為に走り、ある者は復讐の為色んな人を巻き込みながら走り、ある者は己の欲望を満たす為に他人を命を弄びながら走る。モラルの欠片もないどうしようもない奴らです。

 

だがしかし、カッコいいんです。なぜこいつ等に心惹かれるのか?それは「強い意志」だと思います。この小説に登場するキャラクターたちには激烈に強い意志あるいは執念があります。

 

やってることは社会的に見れば悪い事でとてもじゃないですが褒められたものではありません。でも各キャラクターに「絶対逃げ切って自由になる」だったり「アイツ絶対ぶっ殺す」だったりという譲れない想いが全ての行動と言動の底に見える所に魅力を感じるのだと思います。 

 

お手本のようなハードボイルド作品ではありますが、堅苦しい小説ではないので非常に読みやすいです。口を開けばしょーもない下ネタ連発だし、カッコよくキメたいシーンでミスって事態が悪い方に転がったりとお茶目なシーンも盛りだくさん。500ページごえのぶ厚い小説ですが、シリアスなシーンとお茶目で笑えるシーンのテンポが非常に良く一気に読んでも途中で疲れない非常にスピード感のある小説でした。いやむしろ一気に読まされる小説というのが正しいのかもしれません。