【読んでしまったアナタは<正気度>ロール1D10です】『玩具修理者』著:小林泰三【サクッと紹介】
紹介補足
クトゥルフ神話の伝道師と巷で噂の小林泰三先生のデビュー作。短編編小説「玩具修理者」と中編小説「酔歩する男」を収録。「玩具修理者」は第2回日本ホラー小説短編賞受賞作品。
読みどころ①SAN値が削れるッ!?
読む前に「小林泰三=クトゥルフ神話」という固定概念がありましたが実際に読んでみるとそうでもないかな~と思いました。あくまでスパイス的な感じでメインではないです。なのでクトゥルフ神話の知識が皆無でも問題なく楽しめると思います。(僕自身クトゥルフ神話はTRPGとコミック版とニャル子さんの知識しかないので断言できませんが・・・)しかし、SAN値(正気度)が削れるッ!という感覚は『玩具修理者』に収録されてる二編の物語で十分に堪能できました。
読みどころ②偶然か・・・それとも邪神の仕業か・・・?
『玩具修理者』に収録されている短編と中編の2編はそれぞれ全く別の物語なので当然どちらから読んでも問題ないのですが、僕は是非、素直に1ページ目から「玩具修理者」から読んで欲しいです。ネット上では「酔歩する男」の方が評判がいいのでこっちから読みたくなる気持ちもわかりますが「玩具修理者」から読んでください!そして、もう一つ(お願いばかりで申し訳ないのですが)この小説1冊をぶっ続けで読んでください。なぜかって?これが一番SAN値が削れるからだよぉ!!
個人的な感想ですがこの2つの作品はかなり相性がいいです。例えるなら格ゲーのコンボ技みたいな感じです。コンボをつなげると後ろの技の威力が上がるじゃないですか?あんな感じで「酔歩する男」の威力があがるんですよ!(たぶん)だから、素直に1ページ目から読んでください。オナシャス!
しかしこの組み合わせ。この作品がこの順番で収録されたのは偶然なはず・・・なのですが、なにか形状しがたい力が・・・いや、これ以上考えるのはやめておきましょう。
まとめ
以上『玩具修理者』の紹介でした。ここまで読者に直接攻撃してくる作品を読んだのは初めてでSAN値をゴリゴリ削られたので少しでもこの名状しがたい気持ちを皆さんにお裾分けできたらなと思います。みんなも一緒に\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!しましょう!
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